鉄道模型の流儀

ジオラマに彩りを添える海や川

ジオラマ水の表現

鉄道模型のジオラマは好みの風景を模型で再現出来るのが大きな魅力です。様々な風景の中にお気に入りの車両を走らせるのがジオラマの醍醐味ですが、中でも海や川を再現させたジオラマは躍動感と華やかな彩りを表現出来る特徴があります。

海や川のような水辺をジオラマで再現するには半透明のシリコン樹脂など特殊なシーナリーが必要だったのが従来の常識でした。

水特有の質感をジオラマで再現するのは非常に困難だったことも海や川を含んだジオラマが少数に留まっていた理由の一つです。

しかし、模型用品の製造技術が進歩したことにより、水しぶきや水流を表現した部品が作られるようになったことから、必要な部品を組み合わせて継ぎ目を塞ぐことにより、海や川をジオラマに取り入れることが可能になっています。

海や川などの水辺を再現することによって、平面的になりやすいジオラマに立体感を持たせることが出来ます。高さの違いがあるジオラマの中を車両が走ることによって、よりリアルな走行風景を楽しむことが可能です。

海であれば漁港や海水浴場などの施設を再現出来る他、川なら船が行き来する運河から小さいドブ川まで様々な表現が出来ます。小さい川であれば塗料や模型用のバラスト、小さく千切った綿で水辺を再現させることが可能です。

水辺を再現するには色々な工夫が求められるので、ジオラマ作りの技術力を向上させるのに向いています。自作の川や海に沿って模型車両を走らせれば達成感もひとしおです。